もうすぐ夏本番がやってきますね。梅雨でジメジメと暑さを感じ、除湿機や扇風機、クーラーなどをつけ始めている方も多いのではないでしょうか。
昨年からおうち時間が増えたうえにリモートワークの切り替えで、この一年は例年より電気代が増えてしまった!という方も少なくないはず。
そんな電気代は、日々の生活や家電の使い方、契約プランなどを見直すことで抑えることができます。今回は電気代を少しでも安くする方法をご紹介します。
電源やスイッチをこまめにオフして待機電力を減らす
すぐに実践できることとして、まず使用していない電化製品の電源はこまめに消しましょう。使用していない間でも、コンセントに接続しているだけで電力を消費しています。このときの消費電力を「待機電力」といいます。
なぜ、待機しているだけで電力が必要なの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
まず、リモコンの操作で電源を付けるには電力が待機していないとできません。さらにタイマーやメモリ、時計などの機能がある家電は、その機能を維持するために必要なのです。
資源エネルギー庁の「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書」※によると、家庭における一世帯あたりの待機時消費電力量は平均で228kWh/年・世帯であり、家庭の一世帯あたりの全消費電力量(4,432kWh/年・世帯)のなんと5.1%に相当します。
5%と聞くとすごくわずかに感じるかもしれませんが、電気代を年間にすると大きな数字です。
リビングやパソコン周りなど、コンセントが集中する場所では、スイッチ付き節約タップを使ってこまめにスイッチを切るのが簡単で便利です。ぜひすぐに実践してみてください!
家電によっては主電源を切ることで漏水などのトラブルや、時計機能や予約モードなどが使用できなくなるものがあります。必ず主電源を切って問題がないかを確認しましょう。
※https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/data/taikiji_2012.pdf
エネ家電に買い替える
最近の家電は、節電やエコを意識した「省エネ家電」が多く販売されています。電力使用量が少なくなるということは待機電力も抑えられます。
例えば…
- 古い照明器具をLED照明に替える
→LEDの消費電力は白熱電球の約20%、蛍光灯の約30%、水銀灯の25%と言われています。
LED照明にすることで節電効果はアップします!
- 10年以上使っている冷蔵庫を最新冷蔵庫に買い替える
→使用状況や容量によっても異なりますが、約10年前と比べると現在売られている冷蔵庫の性能はグッと上がり、年間消費電量は約3分の1になっています。
まだ使える!と思っていても、古い冷蔵庫だと冷やし過ぎで電力を余計に消費していることもあるのでご注意を。
家電を買い替えることでのお金は発生しますが、長期的に見ると節約につながる場合もありますのでぜひ検討してみてください。
よく使う家電の使い方を見直す
ここからは各家庭に必ずある主な家電の、それぞれの節電方法を見ていきましょう。
〜エアコン編〜
電化製品の中でもエアコンは時期によって特に使用頻度が変わりますが、とくに冷暖房をつけることが多くなる夏と冬に、大きな電力を消費します。家電のなかでも電気代の面で一番気になっている方も多いのではないでしょうか。
- 設定温度を環境省が推奨する温度(夏は28℃、冬は20℃)に近づく設定にする。
- エアコンのフィルター掃除を定期的におこなう。
- エアコンの電源は頻繁にオン・オフをしない。
- カーテンを閉める。
- 室外機の前に物を置かない。
ゴミやほこりを取り除いておけば効率よく稼働し、高い冷房・暖房効果を維持することができます。室内の空気がきれいに保てるように掃除しましょう。
エアコンに限っては節電しようとこまめに切るのは逆効果。エアコンは電源をつけてから設定温度にむけて多くの電力を消費するので、短時間部屋を離れるだけであれば付けたままにする方が良いようです。
日差しによる熱の進入をカットしましょう。特に真夏の日中は部屋全体のカーテンをしめることでも室温は変化します。
室外機が直射日光に当たるのを防ぐだけでも省エネ運転に効果的です。
〜冷蔵庫編〜
冷蔵庫は常時電源を入れっぱなしにして使用しているため、家庭内の電化製品の中でも電気代がかかる家電の1つです。冷蔵庫はいかに庫内の冷気を逃がさず保つかがポイントです!
- ドアの開閉は最小限に、そして素早くおこなう。
- 食材を詰めすぎない。
- 冷蔵庫の背面を掃除する。
- 冷凍室は多くのものを隙間なく詰めておく。
開閉によって中の冷気が逃げて電気代を余計に消費してしまいます。よく使う食品は手前に置くなどして、開閉に時間がかからない工夫をしてみましょう。
食材を詰め込みすぎると冷蔵庫内で冷気の流れが妨げられ、均一に冷却できなくなり消費電力が多くなるためです。詰め込みすぎないように、冷蔵庫は家族の人数や環境に合った容量のものを選んでくださいね。
意外と盲点ですが、冷蔵庫の背面や底面の放熱部周辺にホコリが溜まると、放熱効率が悪化して無駄な電力消費や、冷えの悪化につながります。時々掃除してみてください。
冷蔵室と違って冷凍庫は庫内に多くの物を詰めておくほうが電力消費低減につながります。隙間なく食品を保存することで、凍った食品どうしが保冷剤の役割を果たしてくれるため、ドアの開け閉めの際に温度上昇を抑えることができるというわけです。
〜洗濯機編〜
毎日のように使う洗濯機は一度使うと電気代だけでなく水道代も気になりますよね。洗濯機の容量やタイプによっても異なりますが、日ごろから意識できるものをご紹介します。
- できるだけ洗濯回数を減らす。
- 詰め込みすぎない。
- お急ぎコースをつかう。
使わないわけにはいかないので、回数を見直してみましょう。少ない洗濯物しかない状況で電源を入れることで20%近い電気代が無駄になるとされています。
かといって詰め込みすぎはNGです。洗濯機の回転も効率も落ちて洗剤も落ちにくくなります。洗濯物が多くても最大容量の80%程度で洗濯するのが最適な量で節電に効果的とされています。
「お急ぎ」「スピード」コースの機能がある洗濯機は約20分程度で洗濯を終えることができるので、電気代も標準コースの半分に抑えられることになります。しかしお急ぎコースは洗濯できる量が少なめに設定されていることが多いので注意しましょう。
〜テレビ編〜
なんとなくテレビは見ていなくてもBGM代わりにかけ流している方も多いかと思いますが、意外と電力を使ってしまっています。テレビの節電は子どもや旦那さんにも一緒に意識してもらえるよう以下のことを実践してみてください。
- 見ない時はこまめにオフ、長期不在にするときは本体の電源をオフ。
- 画面の明るさを調整。
- 音量をいつもより下げてみる。
普段見ない間はこまめにオフしましょう。長期で家をあける際は本体の電源をオフ、または電源を抜くとより効果的です。ただし、本体の電源を切ると録画機能などが使用できなくなるため注意しましょう。
テレビを置いている部屋の明るさに応じて、テレビの明るさの調整も節電に効果的。購入したまま使っている方は明るすぎている場合も。省エネモードの機能があるテレビはその設定にしてみてください。
微々たるものかもしれませんが、実は音量も電力消費の要因です。いつも音量を大きくしている方は少しでも静かにしてみましょう。
電力会社・契約プランを見直す
2016年4月の電力自由化により、現在は契約する電力会社を自由に選べるようになりました。世帯人数や生活スタイルに合ったプランを選ぶことで今までよりも節約できる可能性があります。また、2017年からはガスも自由化され、電気・ガスを組み合わせたプランも各社に登場しています。電気代のシュミレーションサイトがたくさんあるので、ぜひ家庭のライフスタイルに合わせた事業者を選んで検討してみてください。
お住まいの地域や電気のご利用状況をヒアリングして、ご家庭に合った料金プランをシミュレーションしてくれるエネナビというサービスがあります。
電気代を節約したい方はぜひ、利用してみてください。
いかがでしたか?各家庭の電気の使用量はライフスタイルや住んでいる地域でそれぞれ違うかと思いますが、家電ひとつから見直しできるポイントはたくさんあります。電気代が気になるな…という方はぜひご家族の協力のもと!実践してみてくださいね。
この記事がいいなと思われた方はSNSでシェアしてね♪