風が冷たく、空気も乾燥する季節になりました。お子さんのプルプルのくちびるは大丈夫ですか?
元気に外で遊んで冷たい風に当たると、子どものやわらかい肌は乾燥しがちに。
風邪気味で鼻が詰まると口呼吸になる子どもは、あっという間に口の周りがカサカサになってしまいます。
くちびるが乾燥してくると子どもは無意識に舐めてしまい、更にカサカサに、という悪循環になります。
ここでは、ベビー&キッズ用のリップの選び方とおすすめリップクリームを7選ご紹介します。
くちびるはどうして乾燥するの?
くちびるは皮膚とは少し違った構造です。
角層が薄く、皮脂腺がないため皮脂膜ができません。また、口の中の粘膜にも近い性質でバリア機能が弱いのです。

子どもは食べ物などが付着して、ぬぐったりすることも多いので、それも刺激になってしまいますよね。
子ども用リップクリームの選び方
沢山ある子ども用のリップクリームですが、どんなことに気を付けて選べばいいのかみていきましょう。
選び方①安全性で選ぶ
くちびるに塗るものなので、口に入ってしまうことを大前提として考えると、まず安全性が第一ですね。
まず心配なのが、添加物。
- BHT
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酸化防止剤 食品や化粧品などにも使用されるが、発がん性あり。
- パラベン
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防腐剤 化粧品や医薬品などにも使われるが、上限量が決められいる成分。
- 合成界面活性剤
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皮膚の表面を破壊することで成分を浸透させる働き。洗剤などに使われ、皮膚が荒れる恐れも。
- 合成着色料
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主にタール色素 石油が原料で「赤色〇号」などと表示されることもある。がんやアレルギーの危険性があるものも。
- 合成香料
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石油系の原料を使って化学反応により人工的に作られた香料。
添加物には使用が認められているものでも、発がん性が疑われたり、アレルギーを招くものもあります。






気をつけなければいけないのが、保湿成分などにハチミツが使われている物です。
乳児ボツリヌス症候群の危険性があるため、ハチミツは1歳未満の腸が未発達の赤ちゃんには絶対に与えてはなりません。
なお、よく使われているミツロウは、ハチミツとは異なる成分のため危険性はないとされていますが、万が一のため注意書きなどを確かめてから使うことをおすすめします。
商品でよく見る「無添加」という表示。
ついひかれますが、「いったいなにが添加されていなくて、なにが添加されているのか」、ということを成分表示でしっかり確かめたうえで、買うようにしましょう。
選び方②保湿成分で選ぶ
高い保湿が期待できるのは油性の保湿成分です。
その中でもカカオバターやシアバター、馬油、ミツロウ、スクワランなどは天然の成分になります。
また、リップクリームによく使われるワセリンは石油由来。水分などを補う保湿の効果はありません。肌から吸収されることはなく、皮膚に薄い膜を作り、水分の蒸発を防ぐ働きをします。
純度の高い順に
となります。
選び方③タイプで選ぶ
リップクリームでよく見られるのは以下の3つのタイプです。
- スティックタイプ
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筒状でクルクルとくり出して使うタイプ。手軽で使いやすいですが、リップクリーム自体がかためなので、塗る時の摩擦に注意しましょう。
- チューブタイプ
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少しずつチューブから押し出して、直接唇に塗るタイプ。やわらかなテクスチャーのものが多く、赤ちゃんの唇にぴったりです。
- バームタイプ
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油分が多く溶けやすいため小さな容器に入っていることが多く、指で塗るタイプ。家で使うのに適しています。
おすすめのリップクリーム7選
小さな子どもには、からだにやさしい天然成分を使ったリップクリームを選びたいものです。まずは成分をしっかり確認して選んであげるようにしましょう。
ベビーマドンナ ベビーバーユマドンナリップ




この商品の特徴は、生まれたての赤ちゃんも使える、丁寧にじっくり抽出された馬油。馬油は授乳で傷んだ乳首のケアにも使われ、赤ちゃんの口に入っても安心な成分です。その他、ミツロウ・シアバター・カカオバター・ホホバオイルと、使われている成分はすべて天然のもの。べとつかず、しっとりとなじむのでほっぺや指先などにも使えます。
健栄製薬 ベビーワセリンリップ リップクリーム




ファンも多い定番のワセリンリップ。こちらはチューブタイプなので、べたつきがちなワセリンも出す量を調節して手軽に使えるのでうれしいですね。また塗り口の部分が斜めにカットされているところも、使いやすいポイントです。
エルバビーバ ベビーリップ&チークバーム
太めのスティックがかわいいバームで、少し大きくなったら子どもが自分でも塗ることができます。使うたびにママも癒される、天然のラベンダーとカモミールの香りもおすすめのポイント。使われている成分は食品基準のオーガニック認証を取得しているので安心。生まれたての赤ちゃんにも使え、パッケージもかわいらしいので出産祝いにも人気の品です。
和光堂 ミルふわ ベビーケアスティック
ベビーフードなどでもおなじみの和光堂が手掛けるベビー用リップクリームは、母乳の成分を参考に作られています。植物性のオイルを主成分としたやさしいつくりで、赤ちゃんのくちびるをしっかり守ります。また、手ごろなお値段もうれしいですね。
アロベビー ベビーバーム
開発から生産まで国内で手掛けるアロベビーのスティック状のバーム。サトウキビ由来の植物性スクワランやミツロウなどオーガニックの天然成分100%で、新生児から使えます。お出かけの時もさっと取り出せて、リップ以外のほっぺやおててにもべたつかず使えるのがうれしいという口コミもありました。
ナイアード ビーワックスリップクリーム
木製のポットがおしゃれで使うたびにママもうれしくなりますね。原材料はいたってシンプルで、ミツロウ・ひまわり油・高山シャクナゲの精油のみです。とても高い保湿効果なので、お出かけの前にお家で塗れば1日中子どものくちびるの乾燥を防いでくれます。
メディスキンベビーナチュラル ベビーバーム
現役皮膚科医により開発された、天然成分100%のリップクリーム。合成化学成分は徹底的に排除して作られているため安心です。沖縄で昔から使われている野草ビデンスピローサエキスが配合され、母乳の脂質に近いオリーブオイルが子どものくちびるにしっとりなじんで守ります。




まとめ
子どもの口に入る可能性の高いリップクリームは成分がとても大切です。
ただ、「無添加」と書かれている商品を選ぶのではなく、一度使われている成分をよく確かめてから、かわいい子どものくちびるに塗ってあげるようにしましょう。
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