石川県金沢市には江戸時代から続く「ひがし」、「にし」、「主計町(かずえまち)」の3つの茶屋街があります。
茶屋街では約40名の芸妓(げいぎ)が、伝統のおもてなしの文化を継承しています。
本来、金沢のお茶文化では”一見さんお断り”のしきたりがあり、初めてお茶屋へ足を運ぶ際には、お茶屋での馴染みのある方に連れて行ってもらうのが一般的です。

しかし、金沢市のお茶屋文化の継承を目的で誰でも参加できる「体験プラン」があります!
今回は、金沢市3つのお茶屋街と「体験プラン」について紹介します。
ひがし茶屋街




ひがし茶屋は平成13年に国の重要伝統的建造物保存地区として選定されています。
昔の美しい街並みが保存されている場所であり、「木虫籠(きむすこ)」と呼ばれる建築が特徴的で、昔の風情をとどめています。
夕刻には茶屋街から、三味線や太鼓の音が聞こえてきます。
古都金沢
— 吉田敏 (@syoshida07) January 3, 2018
東山ひがし茶屋街を散策♪
雪が時より舞う中、昼と夕方に訪れました(#^_^#)
石畳が濡れ灯りがいい感じに反射していますね♪#ひがし茶屋街 #金沢 #東山ひがし #ひがし茶屋 #夜景 pic.twitter.com/Ob17WAXUzg
ひがし茶屋街の基本情報
住所 | 〒920-0831 石川県金沢市東山 |
電話番号 | 076-232-5555 (金沢市観光協会) |
駐車場 | 市営東山観光駐車場(乗用車15) 市営東山河畔観光駐車場(乗用車14台) 東山観光バス駐車場(バス5台) 東山北観光バス駐車場(バス4台) |
にし茶屋街




1820年に加賀藩から公許された花街の一つ。
「西の廓(当時、花街は一般社会と遮断するため堀が張り巡らされ「廓」が形成され、金沢城から見た方角が「西」にあったことからこのように呼ばれた)」が現在の「にし茶屋街」です。
ひがし茶屋街と比べると、にし茶屋街はこじんまりとした街並みですが、三茶屋街の中で一番芸妓さんが多く所属しています。
夕刻からは三味線の音が聞こえてきます。運が良ければ芸妓さんに道端で会えるかもしれません。
その他、大正期の大ベストセラーとなった『地上』の小説家:島田清次郎が幼少期に住んでいたと言われています。
I’m at にし茶屋街 in 金沢市, 石川県 https://t.co/BNA79sieDu pic.twitter.com/pdUIO6Ebtn
— がりんぐす.rr (@stalin_ni_kniga) November 18, 2022
にし茶屋街の基本情報
住所 | 〒921-8031 石川県金沢市野町2丁目 |
電話番号 | 076-220-2194 (金沢市観光政策課) |
駐車場 | 無し |
主計町(かずえまち)茶屋街




主計町茶屋街は、明治に入ってから作られた茶屋街になります。
元々は尾張町2丁目の一部でしたが、平成11年10月1日に全国で初めて旧町名が復活して「主計町(かずえまち)」となりました。
主計町茶屋街は、浅野川沿いに昔ながらの風情ある料理屋が並んでいます。
当時、旦那衆が人目を避けて茶屋街に通ったとされており、昼間でも薄暗い石段が続く「暗がり坂」が有名です。




その「暗がり坂」と平行に存在する「あかり坂」。
この坂は、名前のない坂でしたが、2008年に地元住民から依頼を受けた作家:五木寛之氏に依頼があり「あかり坂」と命名されました。




平成20年に「ひがし茶屋街」と同様、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
三茶屋街の中で一番規模が小さい茶屋街でもありますが、ひがし茶屋から徒歩5分で行ける距離なので、観光客からは人気な茶屋街です。
あかり坂から主計町茶屋街へ#photo #写真 #キリトリセカイ #写真好きな人と繋がりたい #ファインダー越しの私の世界 pic.twitter.com/pxIo9sHs3r
— daisan (@desu03857166) May 21, 2022
主計町(かずえまち)茶屋街の基本情報
住所 | 〒920-0908 石川県金沢市主計町 |
駐車場 | 無し |
そもそも芸妓さんとは?




芸妓は、舞踊や音曲・鳴物で宴席に興を添え、客をもてなす女性のことです。
見習を舞妓と呼ぶそうですが、金沢には舞子はおらず、芸事を学び終えるとすぐに芸鼓としてデビューするそうです。
金沢芸鼓とは?
金沢での茶屋街の歴史は古く、正式にその町割りができたのは、文政3年(1820年)、12代藩主:前田斉広の頃です。
その頃から「芸」を磨き「もてなしの心」を受け継いできたのが「金沢芸妓」です。






三茶屋街では、現在も金沢芸妓が厳しい稽古を重ね、伝統を継承しています。
芸妓の芸事にはいくつか種類があり、まず覚えなければならないのが「立ち方」(踊り)。次に覚えるのが「鳴りもの(お囃子)」です。
鳴りものは「太鼓」「鼓」「大皷(おおかわ)」「笛」があり、これらを合わせて「一揃(ひとそろい)」といいます。
それぞれの師匠のところで稽古をしなければならず、これらを修めてから覚えるのが「地方(じかた)」(三味線と歌)になります。
「お座敷遊び体験 金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅2022-2023」で、芸鼓のおもてなしを体験できる!




“一見さんお断り”の芸鼓の世界。知り合いの常連さんがいないと、お茶屋にあがることは難しいです。
知り合いがいたとしても、料金は1回につき20万以上はかかると言われています。






ここで、どうしてもお座敷で芸鼓文化を体験したいと言う方に朗報です。
金沢では「お座敷遊び体験 金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅」というお茶屋文化の継承を目的に、誰でも参加できる特別プランを行なっています。
※新型コロナウイルスの感染状況によっては中止となる場合がございます。
料金 | 一般5,000円、大学生以下2,500円(お茶とお菓子付き) |
定員(収容人数) | 8~16名 |
所要時間 | 約60分 |
開催時間 | 13:00~14:00 |
会場名 | ひがし茶屋街・にし茶屋街・主計町茶屋街の各お茶屋 |
事前予約 | 要 |
受付時間 | 9:00~17:45(土日祝休み) |
電話番号 | 076-232-5555 (金沢市観光協会) |
HP | お座敷遊び体験 金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅 2022-23|特集|【公式】金沢の観光・旅行情報サイト|金沢旅物語 |
開催日 | 2022/5/21(土)~2023/3/25(土) |




まとめ
金沢に来たら、ぜひ寄って欲しい場所である三茶屋街。
芸鼓さんとは夕暮れ時に偶然出会える場合もありますが、確実に会えるとは言い難いです。
そんな時に、お得なプランがあると凄く助かりますよね。
今回紹介した「お座敷遊び体験 金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅」ではリーズナブルに、お座敷体験ができるのでおすすめです。
3連休も沢山のお客様にご来店頂きました🤗
— 金沢着物レンタル・金澤着楽々 (@kanazawa_kirara) October 12, 2022
ちょっと涼しい今くらいが1番着物が着やすい気候です🌾
全国旅行割も始まり、ご予約が早めに埋まりつつあります💦
10月11月のご予約お待ちしております🙇♀️🍂
゜゚・*:.。..。.:*金沢を歩くなら金澤着楽々で*:.。. .。.:*・゜゚・#金澤着楽々#金沢きもの pic.twitter.com/mv3oRFSjgO
そして、ひがし茶屋街では「着物レンタル」をしている店も多くありますよ。
着物を着て、兼六園と共にひがし茶屋街へ行く方も多く見られます。
金沢へ来た際には、ぜひ茶屋街で金沢の芸鼓文化にふれてみてくださいね!
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