不妊治療の末にようやく妊娠
私は娘を授かるまでに約4年かかりました。私も夫も子供が好きだったので、27歳で結婚してすぐに妊活開始。妊活といっても、最初の1年間は早く授かれるといいねという感じで、のんびりと自然に来てくれるのを待っていました。でも、なかなか妊娠にはつながらず。生理も毎月順調に来ているし、生理痛もとくに感じない私だったので、「なんでできないの?同じ時期に結婚した友人たちは次々に妊娠しているのに…」と思うようになりました。それからは自分と周りを比べてしまうようになり、焦りや不安な気持ちがだんだんと強くなっていき、夫に相談して一度病院を受診することにしました。これが不妊治療をスタートしたきっかけです。薬でのホルモン治療と合わせてタイミング法から始まり、人工授精、体外受精へとステップアップし、ようやく第一子を授かることができました。その当時の私はずっと望んでいた妊娠が叶い、嬉しい気持ちでいっぱいでした。
妊娠6週目に突然の出血…ダメかもしれないと覚悟
妊娠4週目に妊娠していることがわかり、妊娠6週目には赤ちゃんの小さな心臓がちゃんと動いているのを確認できました。妊娠がわかってから、今までずっと沈みきっていた気持ちがぱっと明るくなり、可愛い我が子に会える日が楽しみで仕方ありませんでした。しかし、その数日後に予想もしていなかった出血が…。いつも通り出社してすぐのことです。何かが出たという感覚があり、すぐにトイレへと駆け込むと、500円玉くらいの真っ赤な鮮血がついていました。私はパニックでまだ妊娠報告もしていなかった上司に相談し、すぐに病院へ行きました。その間もずっと「どうかお願いだから頑張って」と祈るのみでした。病院に着いてからは生理2日目のような出血量に増えてしまい、もうダメかもしれないと覚悟しました。そんな思いでエコーをした結果、ちゃんと心臓が動いているのが確認でき、思わずほっとして涙が出ました。結局出血した原因はわからず、3日間の自宅安静をして3週間ほどで出血は止まりました。
コロナで自宅療養中に激痛、原因は子宮筋腫だった
妊娠中期で安定期に入った頃、夫婦でコロナに感染してしまい10日間の自宅療養。赤ちゃんへの影響は本当に無いのかと心配でしたが、私が無症状だったことがまだ救いでした。そんな中、夜寝ていると、右足のつけ根に突然激痛がはしりました。例えると、ふくらはぎがこむら返りしたときのような痛みです。一回だけでなく定期的に痛みを感じるようになり、そのあまりの痛さに一睡も眠れないほどで、3日間ほど続きました。私はコロナの影響だと思って病院に電話して相談しましたが、「腹痛や出血がないのであれば様子見で大丈夫」と言われ、しばらく様子をみていました。療養期間中なので病院を受診することができないため、もし何かあって手遅れになったらと毎日心配でたまりませんでした。そして、やっと病院に行って診察してもらうと、原因は3〜4センチだった子宮筋腫が8センチまで急激に大きくなったことによる痛みでした。確かに激痛だった場所を触ると大きな丸い塊が触れるくらいでした。ホルモンの影響で妊娠中に筋腫が大きくなることもあるそうなので、自分の子宮の状態をチェックしておくことも大切かもしれませんね。
妊娠は「ゴール」じゃない
数年の不妊治療をしていた私にとっては、いつの間にか「妊娠すること」がゴールのようになっていました。しかし、実際に妊娠すると「無事に生まれてきてくれるか」への心配に変わっていきました。どんな状況になっても不安や悩みはつきないものですね。妊娠中に予想もしていなかった2度のトラブルに毎回ハラハラさせられた私ですが、今は可愛い娘の育児に毎日奮闘しています!(石川県在住T様の体験談)
※この記事は個人の体験談です。
\ 無料購読して新着投稿のお知らせを受け取る /